障害のある人にとって、障害年金はその生活を維持し、豊かにし、将来の夢を描くために必要不可欠なものです。しかし、障害年金が必要な人に行き届いているかというと、決してそうではありません。誤った診断書の記載から誤った判断がなされる例や、初診日が証明できずに不支給になる例、働いてわずかな給与を得ることになったため更新がされない例など、不合理な不支給事例が数多く存在します。
そこで、この度、障害年金を必要とする人に確実に行き届くようにするため、障害年金問題に関わる社労士、研究者、弁護士等が、具体的事案を通じて研鑽を重ね、協力しながら解決に当たるべく、「障害年金研究会」を立ち上げることとなりました。
当研究会は、①具体的事案について協働して解決に当たること、②勉強会を通じて障害年金問題について研鑽を重ねること、③制度や運用についての問題点を把握し、問題提起や提言を行うことを活動の内容としていきたいと考えています。
立ち上げにあたり、第1回の研究会は、障害年金の基礎的知識や、どのような点が問題になるのかということを中心に、勉強会を行います。
第2回以降は、具体的なケースの検討も並行して進めていく予定です。
ぜひ、当研究会にご参加いただき、一緒に障害年金の問題を考えていきましょう。
<第1回研究会プログラム(予定)>
日時:2015年10月28日(水) 18時~20時
場所:上智大学 2号館13階 大会議室
(東京都千代田区紀尾井町7-1)
18:00~18:05 開会挨拶(当会代表 神奈川大学名誉教授 橋本宏子)
18:05~18:15 研究会の活動について(事務局より)
18:15~19:00 講義①「障害年金の基礎」(上智大学准教授 永野仁美)
19:00~20:00 講義②「障害年金問題-問題になりやすいケースについて」
(社会保険労務士 安部敬太)